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書評「腹部CT診断」
蜂屋 順一
pp.194
発行日 1986年2月25日
Published Date 1986/2/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1403110104
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“画像をして語らしめよ”―画像診断のテキストの根底はやはり“画像”そのものである.一般のX線写真に比べてCT画像はコントラストが強く,印刷技術の面からは視覚的に美しいテキストに仕上げやすいものに属する.しかし,症例の選択,画像表示条件,トリミング,配置,アノテーション,解説などをどれだけ綿密に検討し手を入れるかによって出来上がりは大いに異なるものであり,配慮の行き届いた画像はそれなりの迫力を示す.
平松,河野,黒崎,斎田の諸氏の共著による「腹部CT診断」はまずこの意味で実によくできている.新刊の本書を手にして頁を繰り,最初に感ずるのはこのことである.
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