今月の主題 内科医のための痴呆の最新知識
治療可能な原因による痴呆症状
内科疾患に伴う痴呆
宇高 不可思
1
,
西中 和人
1
,
亀山 正邦
1
1住友病院神経内科
pp.1909-1911
発行日 1996年10月10日
Published Date 1996/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402905323
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ポイント
●内科疾患に伴う痴呆ないし痴呆様状態は,臨床実地上の概念である.原因疾患は多岐にわたり,“治療可能な痴呆”の多くはこれに含まれる.
●内科疾患に伴う痴呆ないし痴呆様状態は,高齢者に多く,アルツハイマー型や脳血管性痴呆に合併する場合もある.
●臨床的特徴は,経過が短い,症候の日差・日内変動が大きい,痴呆の中核症候である記憶障害は比較的軽い,原疾患による身体症候や神経症候を伴うことが多いなどであり,早期発見,早期治療が必要である.
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