発行日 2005年5月1日
Published Date 2005/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00974.2005138914
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中枢神経に作用し,痴呆症状を惹起する有機水銀,無機水銀,鉛,銅などによる重金属中毒症状について述べ,加えて頻繁にみられる一酸化炭素中毒について述べた.中毒症状を軽快または進行を抑えるためには,体内の中毒物質をできる限り早急に体外に排出することが必要である.そのためには,中毒を起こした物質を確認し,その物質の作用機序と病態を理解したうえで適切な治療が必要となる.このことが生命の予後や後遺症の症状の程度に大きな差異を生じることに繋がることを銘記すべきである
©Nankodo Co., Ltd., 2005