今月の主題 内科医のための痴呆の最新知識
治療可能な原因による痴呆症状
どんな痴呆をみたときに治療可能と考えるか
森松 光紀
1
1山口大学医学部神経内科
pp.1905-1907
発行日 1996年10月10日
Published Date 1996/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402905322
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ポイント
●真の痴呆と,意識障害および仮性痴呆との鑑別が重要である.
●痴呆様症状を含めて,治療可能な痴呆の代表は内分泌代謝性および薬物性脳症である.
●治療可能な脳器質障害性痴呆では,治療までの期間が回復度を決定するので,早期診断・治療が必要である.
●痴呆患者には,治療可能性の判定のために頭部X線CT,MRIの画像検査,および血液・尿スクリーニング試験を行う.
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