増刊号 内科医のMRIとのつきあいかた
座談会
内科医のMRIとの賢いつきあいかた
水野 富一
1
,
大内 敏宏
2
,
上野 文昭
3
1聖路加国際病院放射線科
2亀田総合病院放射線科
3東海大学大磯病院内科
pp.359-369
発行日 1997年10月30日
Published Date 1997/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402904790
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MRIの登場と進化
放射線科医の多くが注目
水野 初期の頃のCTもそうでしたが,私が初めて文献で見たMRI画像というのは,しっかり眼を開いて見るとかえって四角いマスが目立つようなものでした.まだ器械自体が日本に入っていない1980年頃のことですが,このような目を細めてみないとわからないようなものが果たして役に立つのかとも思いました.ただその一方で,われわれ放射線科医はその前に出現したCTの成長過程を知っていましたから,これも時間が経てば進歩して十分役に立つようになるだろうと考え,多くの人がMRIに目を向けました.
それは一つ」にはCTはどうしても被曝の問題があり,MRIも副作用については未知ではあるものの,適応は広がるのではないかという考えのもとに放射線科医は熱心に取り組んでいたと思います.
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