特集 “賢い処方”と“ナゾ処方”
【“賢い処方”への第一歩】
そもそも“賢い処方”とは?—賢い処方の3つの要件
徳田 安春
1
1郡星沖縄臨床研修センター
キーワード:
適切処方
,
ポリファーマシー
,
NNT(Number Needed to Treat)
,
ガイドライン
,
個別的医療
Keyword:
適切処方
,
ポリファーマシー
,
NNT(Number Needed to Treat)
,
ガイドライン
,
個別的医療
pp.447-450
発行日 2016年6月15日
Published Date 2016/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1429200554
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Case ❶
降圧薬の変更による一石三鳥の効果
患者:75歳,男性.
既往歴:高血圧症,脳梗塞,慢性腎臓病,便秘.
現病歴:脳梗塞による嚥下機能障害あり,誤嚥性肺炎にて入院加療目的に紹介.
所見:BMI 20,血圧170/100mmHg.
処方と経過:誤嚥性肺炎は,抗菌薬にて治癒.降圧薬としてカルシウム拮抗薬が投与されていたが,誤嚥性肺炎への予防効果も認められているACE阻害薬の投与に切り替えた.また,高齢者の便秘症におけるカルシウム拮抗薬は「不適切処方」とされることもある.
退院後,血圧管理は良好で,誤嚥性肺炎の再発はなく,便秘症も改善した.
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