連載 高嶋妙子のページジャック!・2
事務部門とのつきあい―非常事態で見えてきた「ずれ」
高嶋 妙子
1
1聖隷浜松病院
pp.394-395
発行日 1998年5月10日
Published Date 1998/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1686900825
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トップマネジメントに限らず,どの層の看護管理者も他部門との関わりには苦労している.中間管理職の研修などで,事前に受講者に書いてもらう「悩んでいること」についてのレポートには,悩みの原因として,他部門では医師が登場することがほとんどだが,看護部長などのトップ研修の場合には,それが事務部門になることが多い.
問題は山ほどあり,中には組織開発の根源に触れるものもあるが,人と人との関わりである以上,何かトラブルがあっても個々の人間性の問題としてかたづけられてしまうことが多い.しかし,それでは組織の発展には寄与しないし,看護管理者のストレスの客観的な解決方法にもならない.私自身も,以前は個人的問題と捉えてあきらめていたが,新しい医療チームの形成のためにも,特に事務部門との効果的な関わり方を探ることは急務であろう.今回はこのテーマから何かを引き出してみることにする.
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