CHEC-TIE—よい医師—患者関係づくりのために・5
患者がその日の診察に満足していないようにみえたとき
箕輪 良行
1
,
柏井 昭良
2
,
竹中 直美
3
1自治医科大学大宮医療センター総合医学第2
2自治医科大学看護短期大学
3日鋼記念病院医学情報部
pp.992-993
発行日 1997年5月10日
Published Date 1997/5/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402904528
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症例 紹介されてきたが入院困難な老婦人
68歳,女性.ヤマダさんはサトウ先生の紹介状を持って夫と同伴で診察室へ入ってきた.胃ポリープで普段から受診しているが,発熱と嘔気,食欲不振でみてもらったところ肝機能障害を認め,肝炎と診断された.サトウ先生の病院に入院できないため,私のところを紹介されてきた.
地味で落ち着いた装いの婦人が,手提げの紙袋に入院支度と思われるものを用意して前のいすに座り,夫が後方の丸いすに腰掛けた.ヤマダさんは前かがみ気味に座り,不安気にみえた.
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