今月の主題 高齢者医療の新しい視点
高齢者によく見られる疾患の診断・治療上の問題点
嚥下性肺炎
座安 清
1
,
佐々木 英忠
1
1東北大学医学部老人科
pp.1320-1322
発行日 1995年7月10日
Published Date 1995/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402903741
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ポイント
●肺炎で死亡する患者の92%が65歳以上の老人であり,肺炎は老人性肺炎と言い換えても差し支えない.
●高齢者では夜間睡眠中に不顕性誤嚥を繰り返し,それが老人性肺炎の主な原因である.
●不顕性誤嚥を生じる原因は嚥下反射と咳反射の低下があるためである.
●脳梗塞の患者はADLの回復とともに嚥下反射と咳反射の両反射が回復する.
●サブスタンスPが嚥下反射と咳反射の原因物質である.
●口腔内ケアは老人性肺炎予防の日常的なケアの一つである.
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