今月の主題 高齢者医療の新しい視点
高齢者によく見られる疾患の診断・治療上の問題点
脳梗塞
鴨打 正浩
1
,
藤島 正敏
1
1九州大学医学部第2内科
pp.1316-1318
発行日 1995年7月10日
Published Date 1995/7/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402903740
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ポイント
●脳梗塞は,高齢になるほど発症率は増加し,高齢者診療において重要な位置を占める.
●高齢脳梗塞患者では,身体的な後遺症以外に精神症状,高次脳機能障害,日常生活動作(ADL)障害が問題となることが多い.
●高齢脳梗塞患者の急性期治療は,脳血流維持,体液管理,合併症対策に留意し行う.
●高齢者脳梗塞の発症は,高血圧に対する降圧治療,非弁膜症性心房細動(NVAF)に対する抗凝固療法,一過性脳虚血発作(TIA)あるいは軽症脳梗塞に対する抗血小板療法,症候性内頸動脈高度狭窄に対する頸動脈内膜剥離術(CEA)などにより予防する.
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