今月の主題 小児疾患とキャリーオーバー診療
小児科から内科へのキャリーオーバー診療
血友病
飯塚 敦夫
1
1総合会津中央病院小児科
pp.312-314
発行日 1995年2月10日
Published Date 1995/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402903512
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ポイント
●関節出血は最も頻度の高い症状で,出血を繰り返すと慢性関節症を併発し,肢体不自由になる可能性がある.
●慢性関節症の予防には定期的補充療法・家庭治療(自己注射)が必須である.
●成人になると出血回数や血液製剤の使用量が減少する.
●成人では,医師との関係が小児期より疎遠になりがちなので,医師と患者の関係をより親密に保つ必要がある.
●血友病患者は,適切な時に適切な補充療法(家庭療法)を受ければ普通人と同様の学校・社会生活を送ることができる.
●遺伝相談のほとんどは保因者診断であり,遺伝子解析によって正確に診断できる.
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