今月の主題 内科疾患患者の生活指導
血液疾患
血友病
稲垣 稔
1,2
1広島大学教育学部児童保健学
2東京荻窪ヘモフィリアセンター
pp.303-305
発行日 1993年2月10日
Published Date 1993/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402901983
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
●血友病に関しては病型,重症度,欠乏因子を理解させること,そして母親や同胞の保因者情報を得ることも指導の基本となる.
●合併症としては関節内出血とそれによる関節症があり,それを予防するために補充療法と運動療法が重要である.頭蓋内出血にも注意する.
●血友病には血液製剤を使用するが,1985年以降,HIV,HBV,HCVに感染する危険性はなくなったことを説明する.
●血友病患者は成長とともに入学,就職,結婚などの問題が出てくる.その点も考慮に入れて指導していかなければならない.
Copyright © 1993, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.