今月の主題 閉塞性肺疾患の診断と治療
閉塞性肺疾患の病態生理
閉塞性肺疾患における気道過敏性
井上 洋西
1
1岩手医科大学第3内科
pp.2078-2082
発行日 1993年11月10日
Published Date 1993/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402902471
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●気道過敏性は気管支喘息の特徴的所見であるが,それ以外の慢性閉塞性肺疾患(COPD)でもしばしば認められる.
●COPDの気管支収縮薬に対する反応は気管支喘息と異なり,気道が収縮し始めてからの収縮の進行度合いは,緩やかな傾向を有する.
●COPDにおける気道過敏性はその気道の慢性炎症を示すものと考えられる.
●COPDで気道過敏性を有する者は,一般にその閉塞性病変の進行が速やかで,予後も悪いため,生活や環境を改め,薬物療法も加えて気道の炎症を抑制し,過敏性の改善を図る必要がある.
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