今月の主題 内科疾患患者の生活指導
血液疾患
鉄欠乏性貧血
田口 博國
1
1高知医科大学第3内科
pp.300-302
発行日 1993年2月10日
Published Date 1993/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402901982
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●鉄欠乏性貧血の治療にあたっては,まず鉄代謝に関する基本事項を知らねばならない.
●治療は原則として経口鉄剤で,胃腸障害が強い場合に静注を行う.
●鉄剤は4〜6カ月の服用が必要であるが,女性で月経過多が原因である場合,1年以上,あるいは永続的な服用を要することもある.
●食事指導としては従来,鉄を多く含む食品(レバーや肉,魚)が勧められたが,それらの食品からでは必要量は得られない.むしろ経口鉄剤の服用のほうが患者のQOLを高める意味でも推奨される.
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