Japanese
English
特集 腫瘍マーカーの理論と実際
腫瘍マーカーによる治療効果の判定
Evaluation of cancer treatment by serum markers
大倉 久直
1
,
菅野 康吉
1
,
島田 安博
1
,
斎藤 大三
1
,
白尾 国昭
1
,
岡崎 伸生
1
,
岡田 周市
1
,
吉森 正喜
1
Hisanao OHKURA
1
1国立がんセンター内科,薬物療法部,臨床検査部
pp.621-628
発行日 1992年5月20日
Published Date 1992/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407900794
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
種々の癌治療の効果判定における血清腫瘍マーカーの利用方法とその有効性を,国立がんセンターの症例で提示して概説した.
腫瘍マーカーには,再現性のある定量値として追跡でき,目にみえない転移や浸潤が観測でき,体内の腫瘍全体の動向が反映されるなど,画像診断や外科的診断よりも優れている部分がある,しかし,特別なマーカーを産生しない癌があり,腫瘍塊中のマーカー産生細胞は一部分であり,治療中に癌細胞が変異して腫瘍マーカーの産生が変化する場合もあり,非特異的マーカー産生もあるなど欠点も少なくない.個々の腫瘍でのマーカーの特性を知って,画像と共に臨床評価に利用したい.
Copyright © 1992, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.