今月の主題 内科医のためのCT・MRI
CT—腹部
膵・脾臓
三谷 尚
1
,
津田 恭
1
,
中村 仁信
2
,
小塚 隆弘
1
1大阪大学医学部・放射線科
2大阪大学医学部・中央放射線部
pp.1012-1016
発行日 1992年6月10日
Published Date 1992/6/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402901540
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ポイント
1)CTは膵・脾の形状,大きさを正確に描出するため,膵・脾の腫大,膵管拡張,石灰化,限局性腫瘤,先天異常の診断に有用である.
2)膵炎では周囲,特に前傍腎腔への炎症の波及に留意する.一方,膵癌では周囲の脈管への浸潤の評価が重要であり,急速静注下の造影CTを行う.
3)膵には特異な嚢胞性腫瘍があり,嚢胞の大きさ,性状がCT診断のポイントである.また,小さな機能性膵島腫瘍ではダイナミックスキャンが有用である.
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