特集 腎機能を考慮した内科疾患の診療
治療・薬物療法が腎機能の影響を受けやすい内科的疾患
〈感染症〉
抗菌薬の適正使用—腎機能のみかたと抗菌薬投与のポイント
内田 大介
1
1帝京大学医学部附属溝口病院内科
キーワード:
抗菌薬
,
用量
,
敗血症
,
腎不全
Keyword:
抗菌薬
,
用量
,
敗血症
,
腎不全
pp.737-739
発行日 2024年4月10日
Published Date 2024/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402229537
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
Point
◎「とりあえず」抗菌薬ではなく,敗血症と認識したうえで,腎不全の有無にかかわらず,必要な抗菌薬を適正に用いる.
◎敗血症治療中の腎障害はよく経験されるが,薬剤性腎障害というわけではない.
◎βラクタム系抗菌薬は用量安全域が広いことから,用量調整を行えば,腎不全患者に対して逆に使用しやすいかもしれない.
◎腎不全患者に対して投与量調整不要な抗菌薬でも,特に透析患者や小柄な体型では副事象に注意する.
Copyright © 2024, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.