特集 がん薬物療法と腎機能低下 腎機能を考慮したマネジメントの基礎と実践
がん患者の腎機能評価と腎機能に応じた抗がん薬の投与量調整 腎機能低下患者(保存期)および透析患者における抗がん薬の投与量調整
大野 能之
1
1東京大学医学部附属病院 薬剤部
キーワード:
血液透析
,
抗腫瘍剤
,
腫瘍
,
腎不全-慢性
,
投薬計画
,
血中濃度-時間曲線下面積
,
腎機能障害
,
薬物投与量算出
,
腎排出
,
Creatinine Clearance
Keyword:
Antineoplastic Agents
,
Drug Administration Schedule
,
Renal Dialysis
,
Kidney Failure, Chronic
,
Area Under Curve
,
Neoplasms
,
Renal Elimination
,
Drug Dosage Calculations
,
Renal Insufficiency
pp.2637-2641
発行日 2020年6月5日
Published Date 2020/6/5
DOI https://doi.org/10.15104/J01461.2020279012
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<Key Points>◎透析患者を含め腎障害患者へのがん薬物療法のエビデンスは乏しく、腎障害患者は薬物動態が異なるため、抗がん薬の用量・投与のタイミングに十分注意する必要がある。◎市販後の文献情報などにおいても、忍容性に関する報告はある程度散見されても、有効性に関する報告は少ない。◎腎障害患者への抗がん薬の投与の可否の判断や投与設計においては、薬物動態学的な面から理論的に考察することも重要である。
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