特集 腎機能を考慮した内科疾患の診療
腎機能が病態・治療に関係する疾患
〈膠原病〉
全身性エリテマトーデス(SLE)—ループス腎炎治療の最近の進歩
川上 貴久
1
,
要 伸也
1
1杏林大学医学部腎臓・リウマチ膠原病内科
キーワード:
SLE分類基準
,
ループス腎炎
,
ミコフェノール酸モフェチル
,
シクロホスファミド
Keyword:
SLE分類基準
,
ループス腎炎
,
ミコフェノール酸モフェチル
,
シクロホスファミド
pp.688-694
発行日 2024年4月10日
Published Date 2024/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402229528
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Point
◎全身性エリテマトーデス(SLE)は分類基準を参考に診断する.
◎ヒドロキシクロロキンがSLEの治療の基礎となる.
◎SLEの諸病態のなかでも,ループス腎炎のⅢ型・Ⅳ型は最重症の1つである.
◎ループス腎炎のⅢ型・Ⅳ型の治療は,グルココルチコイドにミコフェノール酸モフェチルかシクロホスファミドのパルス療法を併用する.
◎ベリルマブ,アニフロルマブ,voclosporinなどの新薬がある.
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