特集 腎機能を考慮した内科疾患の診療
腎機能が病態・治療に関係する疾患
〈膠原病〉
血管炎症候群—ANCA関連血管炎—特に顕微鏡的多発血管炎
湯村 和子
1
,
板橋 美津世
2
1東北医科薬科大学病院腎臓内分泌内科
2東京都健康長寿医療センター腎臓内科・透析科
キーワード:
ANCA関連血管炎
,
顕微鏡的多発血管炎
,
急速進行性糸球体腎炎
,
血尿
,
半月体形成性糸球体腎炎
Keyword:
ANCA関連血管炎
,
顕微鏡的多発血管炎
,
急速進行性糸球体腎炎
,
血尿
,
半月体形成性糸球体腎炎
pp.696-703
発行日 2024年4月10日
Published Date 2024/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402229529
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Point
◎血管炎症候群のなかで顕微鏡的多発血管炎(MPA)が腎障害の出現頻度が最も高い.
◎MPAに起こる腎障害は急速進行性糸球体腎炎を呈することが多い.
◎腎組織病変は,壊死性血管炎で半月体形成性糸球体腎炎像を認める.
◎腎徴候の尿異常は,診断された時期にもよるが血尿と蛋白尿の程度はさまざまで,時に赤血球円柱を認める.
◎腎不全を呈していても腎サイズは正常か腫大である.
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