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特集 腎疾患治療薬 フロントライン
各論
第1章 腎疾患患者への薬の使い方
16.ループス腎炎:タクロリムス
Lupus nephritis:tacrolimus
間瀬 かおり
1
Mase Kaori
1
1筑波大学医学医療系臨床医学域腎臓内科学
キーワード:
ループス腎炎
,
タクロリムス
,
マルチターゲット療法
Keyword:
ループス腎炎
,
タクロリムス
,
マルチターゲット療法
pp.106-109
発行日 2025年11月15日
Published Date 2025/11/15
DOI https://doi.org/10.24479/kd.0000002114
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1 はじめに
タクロリムス(tacrolimus:TAC)は,1984年藤沢薬品工業(現 アステラス製薬)により筑波山付近で採取された放線菌Streptomyces tsukubaensisの代謝産物として発見された23員環マクロライド構造をもつ物質であり1),シクロスポリン・ボクロスポリンと並んでカルシニューリン(calcineurin:CN)阻害薬に分類される免疫抑制薬である。開発段階ではFK506とよばれていたが,開発終了後にタクロリムスと命名された。TACの免疫抑制作用は,in vitroでもin vivoでも,シクロスポリンと比較して強力であるといわれている。

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