特集 令和の脳卒中ディベート10番勝負—脳卒中治療ガイドライン2021とその先を識る
読者の識りたいに応える
見えてきた脳卒中細胞治療の臨床応用
長内 俊也
1
,
寳金 清博
2
1北海道大学病院脳神経外科
2国立大学法人北海道大学
キーワード:
MultiStem®
,
急性期脳梗塞
,
幹細胞治療
Keyword:
MultiStem®
,
急性期脳梗塞
,
幹細胞治療
pp.586-589
発行日 2023年3月10日
Published Date 2023/3/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402228820
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Point
◎脳梗塞急性期の血栓回収療法により,脳梗塞の予後は劇的に改善しているが,いまだに予後の不良な症例も存在する.
◎細胞治療は脳梗塞治療のさらなるブレークスルーとして期待されている.
◎作用機序の1つとして神経保護因子ならびに神経栄養因子による保護効果によると考えられている.
◎MultiStem® はヒト骨髄由来の他家成人接着性幹細胞製品であり,急性期〜亜急性期にも投与が可能である.
◎第Ⅱ/Ⅲ相試験の結果,1年後のglobal recovery(mRS≦2, NIHSSΔ≧75%, BI≧95)がMultiStem® 投与群で有意に多かった(p=0.037)
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