特集 その考えはもう古い!—最新・感染症診療
診断・治療の最新の考え方
〈治療薬・治療法再考〉
抗菌薬適正使用時代のフルオロキノロンはどう使う?
十菱 大介
1
1東京大学医学部付属病院感染症内科
キーワード:
フルオロキノロン
,
広域抗菌薬
,
バイオアベイラビリティ
,
抗結核薬
,
抗菌薬の適正使用
Keyword:
フルオロキノロン
,
広域抗菌薬
,
バイオアベイラビリティ
,
抗結核薬
,
抗菌薬の適正使用
pp.648-653
発行日 2021年4月10日
Published Date 2021/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402227592
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Point
◎多数あるフルオロキノロンのうち,レボフロキサシン(LVFX),シプロフロキサシン(CPFX),モキシフロキサシン(MFLX)の3剤をおさえておくとよい.
◎フルオロキノロンは決して副作用のない薬ではないため,漫然とした使用は避ける.
◎結核の合併が否定できない市中肺炎に対しては可能な限りフルオロキノロン以外の抗菌薬を用いることが勧められる.
◎尿路感染症などに対して,経験的治療を行う前には必ず培養検体を採取する.
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