特集 抗菌点眼薬の正しい使い方
1 国内で使用可能な抗菌点眼薬と眼軟膏
江口 洋
1
1近畿大学医学部眼科学教室
キーワード:
フルオロキノロン
,
アミノグリコシド
,
セフェム
,
マクロライド
,
クロラムフェニコール
,
ポリペプチド
,
グリコペプチド
Keyword:
フルオロキノロン
,
アミノグリコシド
,
セフェム
,
マクロライド
,
クロラムフェニコール
,
ポリペプチド
,
グリコペプチド
pp.395-398
発行日 2025年5月5日
Published Date 2025/5/5
DOI https://doi.org/10.18888/ga.0000004142
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抗菌点眼薬は,結膜炎,角膜炎,涙嚢炎,涙小管炎のようなさまざまな細菌感染症の治療や,周術期の感染予防など,日常診療の多くの場面において重要な役割を果たす薬剤である。抗菌薬眼軟膏は,点眼使用が困難な場合,就寝時にも抗菌薬の効果を持続させたい場合,および眼表面の摩擦軽減を目的とする場合などに用いられる。いずれも眼科医にとっては不可欠な薬剤であり,その効果を最大限に引き出しつつ,耐性菌の発生を抑えるためには適正使用が必要である。薬剤の特性を考慮することなく,一律に何かの系統だけを漫然と使用し続けることは避けなければならない。

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