特集 その考えはもう古い!—最新・感染症診療
診断・治療の最新の考え方
〈治療薬・治療法再考〉
ペニシリンG,アンピシリンはどう使う?
髙橋 英明
1
,
中村 造
1
1東京医科大学病院感染制御部
キーワード:
ペニシリンG
,
アンピシリン
,
empiric therapy
,
definitive therapy
Keyword:
ペニシリンG
,
アンピシリン
,
empiric therapy
,
definitive therapy
pp.644-647
発行日 2021年4月10日
Published Date 2021/4/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402227591
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Point
◎ペニシリンG(PCG),アンピシリン(ABPC)は肺炎球菌や溶連菌などのグラム陽性球菌,梅毒などに有効な抗菌薬である.
◎時間依存性に作用するため,頻回投与により高いMIC(最小発育阻止濃度)を維持することが重要である.
◎細菌性咽頭炎,肺炎など,一部の病態ではempiric therapyに使用できる.
◎A群β溶血性連鎖球菌による壊死性筋膜炎ではペニシリンGが第一選択である.
◎Enterococcus faecalisによる感染性心内膜炎にはABPCが第一選択である.
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