特集 医療・福祉施設における感染制御と臨床検査
各論
2.微生物別の種類別にみた施設内感染制御
1) 細菌 メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(MRSA)
堀 賢
1,2
Satoshi HORI
1,2
1順天堂大学大学院感染制御科学
2順天堂医院感染対策室
キーワード:
MRSA
,
ASC
,
接触感染予防策
Keyword:
MRSA
,
ASC
,
接触感染予防策
pp.1332-1336
発行日 2009年10月30日
Published Date 2009/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542102118
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はじめに
メチシリン耐性黄色ブドウ球菌(methicillin-resistant Staphylococcus aureus;MRSA)は,わが国における医療関連感染症の最も主要な病原微生物である.感染予防策は継続的に実施されなければならないが,このためにはMRSAの院内伝播数を指標にして実施状況を間接的にモニタリングする方法が効果的である.本稿は,MRSAの伝播様式に基づいた対策について詳説し,当院で開発したMRSAを指標にした感染制御の包括的管理システムを紹介する.
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