特集 抗血栓療法のジレンマ—予防すべきは血栓か,出血か?
抗血小板薬の特性を理解する
シロスタゾールの適応と使用法
平野 照之
1
1杏林大学医学部脳卒中医学
pp.258-261
発行日 2019年2月10日
Published Date 2019/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402226038
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Point
◎シロスタゾールは抗血小板作用に加え血管拡張作用を有し,出血合併症が少ない.
◎『脳卒中治療ガイドライン2015[追補2017]』で,非心原性脳梗塞の再発予防においてグレードA推奨薬とされている.
◎特に細動脈硬化(ラクナ梗塞,脳出血既往)や頭蓋内血管狭窄のある症例が良い適応である.
◎副作用として頭痛,動悸,頻脈があるが,漸増投与法により低減できる可能性がある.
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