特集 抗血栓療法のジレンマ—予防すべきは血栓か,出血か?
抗血小板薬の特性を理解する
クロピドグレルの適応と使用法
田崎 淳一
1
1京都大学大学院医学研究科循環器内科学
pp.249-251
発行日 2019年2月10日
Published Date 2019/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402226035
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Point
◎クロピドグレルは動脈硬化性疾患の予防に世界中で広く用いられているチエノピリジン系抗血小板薬であり,経皮的冠動脈ステント留置術後の血栓症予防のため,アスピリンとの併用療法が標準治療となっている.
◎クロピドグレルの作用には個人差があり,クロピドグレル不応症の原因の1つとして,薬物代謝酵素であるチトクロームP450(CYP)の遺伝子多型が関与しており,臨床イベントとの関連が報告されている.
◎クロピドグレルは休薬後5〜7日で血小板機能が回復する.
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