特集 抗血栓療法のジレンマ—予防すべきは血栓か,出血か?
抗血小板薬の特性を理解する
プラスグレル,チカグレロルの適応と使用法
中川 義久
1
1滋賀医科大学循環器内科
pp.254-257
発行日 2019年2月10日
Published Date 2019/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402226037
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Point
◎ステント留置後には,アスピリン+ADP受容体P2Y12阻害薬の2剤併用療法(DAPT)が標準的レジメンである.
◎プラスグレルは第3世代チエノピリジン系のADP受容体P2Y12阻害薬である.CYP2C19遺伝子多型による薬効の個人差が少なく,効果発現も早い.
◎チカグレロルはチエノピリジン系ではなく,CPTP系のADP受容体P2Y12阻害薬である.作用発現に代謝活性化を必要とせず,直接血小板作用を阻害する.
◎DAPTを中止後に,ADP受容体P2Y12阻害薬の単剤投与を継続する動きがある.
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