特集 抗血栓療法—おさえておきたい最新のエッセンス
抗血栓薬の特徴を知る
【抗血小板薬】
抗血小板薬(アセチルサリチル酸・ADP受容体阻害薬・シロスタゾール)の特徴
堀内 久徳
1
1東北大学加齢医学研究所基礎加齢研究分野
pp.2330-2334
発行日 2015年12月10日
Published Date 2015/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402223844
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ポイント
●抗血小板薬として頻用されるアセチルサリチル酸(アスピリン®)は,COX-1の非可逆的阻害薬であり,チエノピリジン誘導体はADP受容体P2Y12の非可逆的阻害薬である.
●アセチルサリチル酸とチエノピリジン誘導体は虚血性イベント発症を予防するが,出血性合併症の増加は避けられず,両者を考慮して適応症例を選択すべきである.
●シロスタゾールはPDE3阻害薬であり,血管拡張作用および抗血小板作用をもつ.
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