特集 循環器の現場からの検証:そのエビデンスを日本で活用するには?
Ⅲ.虚血性心疾患
クロピドグレルかプラスグレルか?—わが国での小用量プラスグレル投与(PRASFIT-ACS試験)を改めて吟味する
中村 正人
1
1東邦大学医療センター大橋病院循環器内科
pp.86-92
発行日 2019年1月1日
Published Date 2019/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1438200228
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Point
・本邦は欧米に比し心血管イベント発生率が低く,出血性合併症が高率である.このため,欧米とは異なった抗血小板薬の用量が求められる.
・本邦で承認されている小用量のプラスグレルはクロピドグレルよりも早期に強力な抗血小板作用を示す.また,遺伝子多型による影響を受けない.
・PRASFIT-ACS試験で小用量のプラスグレルはクロピドグレルに勝る有効性と同等の安全性を示した.
・市販後調査とPRASFIT-ACS試験の成績は一貫性があった.
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