特集 誰も教えてくれなかった—慢性便秘の診かた
その他の排便障害の診断・治療
便失禁の診断と治療
安部 達也
1
,
國本 正雄
1
,
鉢呂 芳一
1
1健康会くにもと病院肛門外科
pp.1428-1431
発行日 2016年8月10日
Published Date 2016/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402224334
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ポイント
●便失禁の症状には,気づかずに漏れる漏出性と,トイレまで我慢できない切迫性がある.
●内肛門括約筋が障害されると漏出性が,外肛門括約筋の障害では切迫性便失禁が起きやすい.
●頻度が高いのは漏出性で,軽症例が多く生活指導や薬物療法が奏効しやすい.
●高度の会陰裂傷や直腸脱による便失禁は手術が必要なので,専門施設に紹介する.
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