便失禁の治療-診療ガイドラインの解説を含めて
便失禁の定義と疫学
味村 俊樹
1
1指扇病院 排便機能センター
キーワード:
危険因子
,
便失禁
,
有病率
,
用語法
,
診療ガイドライン
Keyword:
Fecal Incontinence
,
Terminology as Topic
,
Risk Factors
,
Prevalence
,
Practice Guidelines as Topic
pp.212-219
発行日 2017年3月1日
Published Date 2017/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2017135879
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日本大腸肛門病学会による便失禁診療ガイドラインにおける便失禁の定義は,「無意識または自分の意思に反して肛門から便がもれる症状」であり,これにガス失禁が加わると肛門失禁と呼ばれる.本邦における便失禁の有症率は,20~65歳で4%,65歳以上で7.5%(男性8.7%,女性6.6%)であり,これをもとに人口構成から算出すると,本邦には500万人以上の便失禁患者が存在すると推計される.
©Nankodo Co., Ltd., 2017