便失禁の治療-診療ガイドラインの解説を含めて
便失禁の診断法
高尾 良彦
1
,
辻塚 一幸
,
清水 伸幸
,
似鳥 修弘
,
加藤 亜裕
,
松井 信平
,
渡辺 五郎
,
菊池 潔
,
奥田 誠
,
北島 政樹
1山王病院 外科
キーワード:
筋電図
,
MRI
,
超音波診断
,
バルーン拡張法
,
病歴聴取
,
便失禁
,
共存疾患
,
排便造影
,
肛門管
,
陰部神経
,
神経伝導速度
,
直腸肛門管内圧検査
Keyword:
Anal Canal
,
Electromyography
,
Fecal Incontinence
,
Magnetic Resonance Imaging
,
Medical History Taking
,
Ultrasonography
,
Comorbidity
,
Defecography
,
Pudendal Nerve
pp.220-224
発行日 2017年3月1日
Published Date 2017/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00393.2017135880
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日本大腸肛門病学会より,『便失禁診療ガイドライン』が刊行されることになった.ガイドラインでは便失禁診療を初期診療と専門的診療に分けている.初期診療では問診と診察所見から便失禁の病態を想定して初期治療を開始する.初期治療が有効でない場合には,直腸肛門機能検査や外科的治療を行える専門施設と連携して,専門的診断と治療を行うが,診断には複数の生理学的・形態学的検査を組み合わせて評価することを推奨している.
©Nankodo Co., Ltd., 2017