合併増大号 今月の臨床 エキスパートに学ぶ 女性骨盤底疾患のすべて
疾患各論:排便障害
便失禁の診断と治療
髙尾 良彦
1,2
,
瀧山 亜希
1,2
,
石原 聡一郎
1,2
,
清水 伸幸
1,2
,
菊池 潔
1,2
1山王病院
2国際医療福祉大学
pp.121-127
発行日 2019年1月10日
Published Date 2019/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409209581
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●便失禁の診療はガイドラインに沿って初期診療を行い,症状の改善が認められない場合は速やかに専門診療を行う.
●便失禁のリスク因子として,自宅分娩,分娩回数や初回経腟分娩,鉗子分娩や吸引分娩,分娩第2期の遷延などの産科的要因が確認されている.
●肛門括約筋損傷は分娩直後の症状が軽微でも,晩期の便失禁発症のリスク因子になるので,予防とともに迅速な専門的診療が必要になることもある.
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