増刊号 これだけは知っておきたい検査のポイント 第9集
微生物学的検査
その他
真菌抗原・抗体
渡辺 晋一
1
1帝京大学皮膚科
pp.600-602
発行日 2015年4月1日
Published Date 2015/4/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402223399
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検査の概要
深在性の真菌症では原因真菌に対する抗体が生じるため,その特異抗体を検出する方法が検討されてきた.しかし,抗体産生は感染から遅れるため,早期診断には役立たない.また多くの深在性真菌症は免疫不全状態であり,必ずしも抗体の産生が十分でない.一方,Candida属真菌などの常在真菌では,健常者でも高い抗体価を示すことがある.
そこで,最近は血清中に微量に存在する真菌成分(細胞表層多糖,細胞質蛋白など)やその代謝物を検出する方法が開発された.
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