特集 循環器薬up to date 2015
慢性期治療─しばしば遭遇する疾患
冠攣縮性狭心症
本田 怜史
1
,
安田 聡
1
1国立循環器病研究センター心臓血管内科
pp.72-74
発行日 2015年1月10日
Published Date 2015/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402223025
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ポイント
●冠攣縮発作の予防には,まず長時間作用型のCa拮抗薬を投与する.それでコントロールできなければCa拮抗薬の増量や併用,硝酸薬やニコランジルの併用を考慮する.
●発作予防薬の内服時間は,冠攣縮の起こりやすい時間に血中濃度が高くなるように調整する(例:起床時,眠前内服).
●冠攣縮の発作時には,硝酸薬の舌下ないしはスプレーの投与を行う.
●β遮断薬は冠攣縮を悪化させる恐れがあるため,高度な器質的冠動脈狭窄を伴う場合でもβ遮断薬は単独では用いず,必ずCa拮抗薬を併用する.
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