今月の主題 凝固・線溶系の臨床1989
出血性疾患の病態と診断
ビタミンK欠乏症
白幡 聡
1
1産業医科大学・小児科学教室
pp.2346-2347
発行日 1989年11月10日
Published Date 1989/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402222930
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ビタミンK(以下,VKと略)はわが国でなお欠乏症が多発している例外的ビタミンである.Γγ-カルボキシグルタミン酸の発見を契機として,近年のVK機能の研究の進展には目をみはるものがある反面,VKの生体内動態に関してはVK測定法の開発の遅れのために十分解明されていなかった.最近になりVKの優れた測定法が開発され,VKの生体内動態がかなり明らかにされてきたので,本稿では成因を中心にVK欠乏症の臨床病態と診断について要点を述べることにする.
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