増刊号 診断基準とその使い方
I.循環器
4.肥大型心筋症
古賀 義則
1
,
梶山 公則
1
1久留米大学医学部・第3内科
pp.1682-1684
発行日 1988年9月30日
Published Date 1988/9/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402221861
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特発性心筋症は原因不明の心筋疾患と定義され,肥大型,拡張型,拘束型に分類される.本症は原因ないし本体が不明であるため,その概念は時代とともに変遷してきたが,最近では1980年に開かれたWHOとISFCの連合委員会の提案が世界的に用いられるようになり,前述の定義・分類も同提案に基づくものである.本邦でも1977年特発性心筋症調査研究班により「特発性心筋症診断の手引き」が作製され,その後数回の改訂を経て現在に至っているが,ここでもWHO/ISFCの提案が基本的に採用されている.そこで本稿では,1986年に改訂された特発性心筋症診断の手引きに準じて,肥大型心筋症の診断基準およびその問題点について概説する.
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