今月の主題 心エコー法の現況
臨床診断
心筋症―肥大型
戸嶋 裕徳
1
,
陣内 重三
2
Hironori TOSHIMA
1
,
Juzabu JINNOUCHI
2
1久留米大学医学部・第3内科
2久留米大学医学部・内科
pp.1350-1353
発行日 1981年8月10日
Published Date 1981/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402217280
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特発性心筋症idiopathic cardiomyopathy(ICM)とは原因の不明な心筋の疾患をいい,臨床病型により心筋の肥厚した肥大型hypertrophic cardiomyopathy(HCM)と左心室の拡張を伴ったうっ血型(または拡張型)congestive (or dilated) cardiomyopathy(CCMまたはDCM)とに分類される1).
肥大型心筋症はさらに左心室内の圧較差(20mmHg以上)の有無により閉塞性と非閉塞性とに分けられる.しかし,安静時には圧較差がなくても負荷によって圧較差を生じる症例もあり,閉塞性と非閉塞性との間にはっきりとした一線があるわけではない.
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