神経疾患診療メモ
多発性(皮膚)筋炎
西平 竹夫
1
1沖縄県立中部病院・内科(神経内科)
pp.1652-1653
発行日 1988年9月10日
Published Date 1988/9/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402221855
- 有料閲覧
- 文献概要
多発性筋炎は臨床医学上大事な疾患であるが,頻度は多くない.当院で年間1〜2人前後,ハリソンの内科学に記載されている5/100万/年よりは多い.また日本の統計によると年間発生率は1.18/100万となっているが,もう少し多いように思われる.内科の各科をローテートする研修医にとって,内科3年の研修中にお目にかかれないことも起こりうる.
当院でみる神経筋疾患には,
①myasthenia gravis(MG)
②myotonic dystrophy
③periodic paralysis(hyperthyroidism)
④polymyositis
⑤acute rhabdomyolysis(抗精神薬,アルコール)
⑥hypothyroid myopathy
⑦motor neuron disease(ALS,SPMA)
⑧neuropathy(DM,アルコール,CRF)
などがある.多発性筋炎はMGとならんで治療法もほぼ確立され,治療可能な疾患である関係上(治療が遅れると予後に関係する!)内科医として熟知しておく必要がある.
Copyright © 1988, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.