診断基準とその使い方
多発性筋炎,皮膚筋炎
里吉 営二郎
1
1東邦大第4内科
pp.1130-1131
発行日 1976年8月10日
Published Date 1976/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402206703
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多発性筋炎,皮膚筋炎の分類や定義については現在なお種々の意見が出され,一致した意見は出されていない.多発性筋炎には広義のものとして,この一型のうちに皮膚筋炎を含めるというWaltonとAdamsの意見は一般に内科医に用いられ(表),皮膚科領域では狭義に多発性筋炎というカテゴリーを用い,皮膚筋炎の皮膚症状を欠くものをいっている場合が少なくないいずれにしても分類はどうであれ,多発性筋炎と皮膚筋炎という疾患は存在するので,分類はさておき,診断の決め手になるものを求めなければならない.しかしながら,原因不明である現在,どうしても臨床所見ないし検査所見を総合して診断をつけるほかに絶対的な検査は見出されていない.そこで取りあえず造られたものが,表2のごとき診断基準である.
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