増刊号 これだけは知っておきたい薬の使い方
Ⅰ 感染症治療薬
腹部臓器感染症
18.偽膜性腸炎における抗生物質の使い方
上野 文昭
1
1東海大学大磯病院・内科
pp.1786-1787
発行日 1987年9月30日
Published Date 1987/9/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402221138
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偽膜性腸炎(PMC)は,古くから腸管手術や腸閉塞に合併する重篤な疾患として知られていたが,今日では抗生物質の使用により生ずる嫌気性菌の一種であるClostridium difficileが産生する毒素が原因となる抗生物質関連性腸炎(AAC)の一部として知られている.原因となる抗生物質として,Ampicillin,Clindamycin,Cephalosporinsなどが有名であるが,ほとんどすべての抗生物質が関与することが知られている.
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