特集 消化器薬―新時代の治療指針
消化管疾患
感染性腸炎・偽膜性腸炎・大腸憩室炎
水城 啓
1
1けいゆう病院内科
pp.54-59
発行日 2014年1月10日
Published Date 2014/1/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402107272
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ポイント
◎感染性腸炎の初期治療は,脱水,電解質異常の評価と補正である.
◎感染性胃腸炎では,いつ細菌学的検査を行い,抗菌薬治療を開始するかが重要となる.
◎Clostridium difficile感染症(CDI)治療において,最も重要な初期治療は,発症の契機となった抗菌薬をできるだけ早急に中止することである.
◎CDIは再発例が多く,再発例にはバンコマイシンを十分投与し,減量後,中止することが必要である.
◎軽症~中等症の憩室炎は,全身状態が良く重篤な併存疾患がない場合には経口抗菌薬による外来治療が可能である.
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