特集 Common Disease インストラクションマニュアル―患者に何をどう説明するか
消化器疾患
偽膜性腸炎・抗生物質関連性腸炎
山本 龍一
1
,
東山 正明
1
,
三浦 総一郎
1
1防衛医科大学校内科2
pp.143-145
発行日 2006年11月30日
Published Date 2006/11/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402101494
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抗生物質関連性腸炎は,急性出血性大腸炎と偽膜性腸炎に大別される.高齢者に多い疾患とされ,診断が遅れると死に至ることもあり注意を要する.直腸中心の内視鏡検査で迅速に診断が可能である.また,ほとんどの症例で前処置は不要である.原因となった抗菌薬の中止や,メトロニダゾ-ル,バンコマイシンなどの内服で多くは治癒する.止痢薬,抗コリン薬などの腸管蠕動抑制薬は,中毒性巨大結腸症を誘発することもあり控える.
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