臨時増刊特集 問題となるケースの治療のポイント
VI.肝・胆道・膵疾患
問題となるケースの治療
119.肝硬変に合併した糖尿病の治療—どちらの治療を優先させるか
三宅 清兵衛
1
,
佐藤 彬
1
,
長瀧 重信
1
Seibei Miyake
1
,
Akira Sato
1
,
Shigenobu Nagataki
1
1長崎大学医学部・第1内科
pp.2354-2355
発行日 1983年12月1日
Published Date 1983/12/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402218660
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肝は糖代謝の調節において中心的役割をはたす臓器である.したがって,肝障害とくにその終末像ともいえる肝硬変において何らかの糖代謝異常をきたすことは想像に難くない.事実,多くの臨床統計でも証明されており,長崎大学第1内科の成績もその例外ではない.
臨床上,とくに治療を行うにあたって問題となるのは,肝硬変に合併した糖尿病が一次性であるか二次性であるかという点である.
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