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特集 第46回日本臨床眼科学会講演集(1) 1992.11.6-8 東京
学術展示
自己免疫甲状腺疾患を合併したインスリン依存型糖尿病の糖尿病性網膜症
Retinopathy in insulin-dependent diabetes mellitus with autoimmune thyroidopathy diseases
嵩 義則
1
,
今村 直樹
1
,
雨宮 次生
1
,
竹馬 庸裕
2
,
赤沢 昭一
2
,
長瀧 重信
2
Yoshinori Dake
1
,
Naoki Imamura
1
,
Tsugio Amemiya
1
,
Nobuhiro Chikuba
2
,
Shoichi Akazawa
2
,
Shigenobu Nagataki
2
1長崎大学医学部眼科学教室
2長崎大学医学部第一内科
pp.476-477
発行日 1993年3月15日
Published Date 1993/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410901540
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- Abstract 文献概要
緒言 橋本病などの甲状腺疾患が臓器特異性の強い自己免疫疾患であることは周知のことである。また,同様にインスリン依存型糖尿病,(IDDM)もその発症に自己免疫が深く関与しているといわれている。IDDMに他の自己免疫疾患を合併することが知られており,そのなかで自己免疫甲状腺疾患(AITD)を合併する頻度は2〜3%と報告されている。両疾患合併についての自己免疫的機序に関しては必ずしも明らかにされていないが,Islet Cell Antibodies (ICA)をはじめとした自己抗体を有することが多く,発現をきたす共通の自己免疫機序が示唆されている。一方,これまでにICA陽性とIDDMの糖尿病性網膜症の進行との関連性についての若干の報告があるが1),今回,筆者らはIDDMにAITDを合併した症例の糖尿病性網膜症の臨床経過とICAについて検討した。
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