今月の主題 糖尿病と合併症へのアプローチ
病態に応じた個々の症例への対応
肝硬変合併糖尿病への対応
神田 勤
1
,
今野 英一
1
,
西田 勉
1
1大阪府立病院消化器代謝内科
pp.2002-2004
発行日 2000年12月10日
Published Date 2000/12/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402907871
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●肝硬変合併糖尿病の主因はインスリン抵抗性であるため,初期には空腹時血糖値は正常値を示し,食後2時間血糖値が上昇する.
●HbA1Cは赤血球寿命短縮のため,偽低値(0.5〜2.2%,平均1.3%)を呈する.
●早期診断には75gOGTT,1,5-AG,糖化アルブミン,食後2時間血糖値の測定が有用である.
●SU剤は無効であり,食事療法,α-GIにて血糖管理不良ならば,インスリン療法が必要となる.
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