カラーグラフ 臨床医のための甲状腺生検
好酸性細胞腺腫
藤本 吉秀
1
,
小原 孝男
1
,
平山 章
2
Yoshihide Fujimoto
1
,
Takao Obara
1
,
Akira Hirayama
2
1東京女子医科大学・内分泌外科
2東京女子医科大学病院病理科
pp.1746-1747
発行日 1983年10月10日
Published Date 1983/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402218481
- 有料閲覧
- 文献概要
- サイト内被引用
好酸性細胞腺腫(oxyphilic cell adenoma,Hurthle cell adenoma)は,濾胞腺腫の亜型であるが,細胞学的に特異性があり,独立した疾患として取り扱われることが多い,腫瘍細胞は大型で,特徴的な好酸性顆粒を含む広い細胞質をもち,索状配列をとり,濾胞の形成はほとんど認められない(図1).
外国の教科書では,好酸性細胞腺腫と好酸性細胞癌とを病理組織学的に鑑別することは不可能であるとして,一括してHurthle cell tumorとよぶことがしばしばある.
Copyright © 1983, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.