今月の主題 感染症と免疫
非特異的防御機構
食作用
安倍 千之
1
Chiyuki ABE
1
1順天堂大学医学部・内科(膠原病)
pp.232-233
発行日 1982年2月10日
Published Date 1982/2/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402217622
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感染防御機序において,細胞の食作用がその第一歩として働き,生体は非免疫および免疫の回路を介して対応している.皮膚あるいは粘膜といった感染防御機構の障壁を突破して組織内に侵入した細菌などの異物に対し,非特異的細菌因子や単球,マクロファージ,多型核白血球などの食細胞の集合が起こる1).食細胞の分化,異物認識,食作用機序,移動,殺菌作用,免疫,抑制と増強といった話題について論を進める.
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